病院のこと
病院がすきです。
なぜかわからないけど昔から大好きで
行くとワクワクします。
楽しいとさえ感じるんですよね。
変ですけど。
でもある意味大嫌いなところでもあります。
行くと何か必ず付いて来ようとするからです。
私が入院した時の話です。
病院ではあまり歩き回らない方がいいですよ。
特に夜。
まあ、よほどのもの好きじゃ無い限り
そんな人は居ないでしょうが。
看護婦は仕事という目的があって動いてるからマシですが、
用もないのにウロウロすると勘違いされて
取り込まれたり
傷つけられたりと、
大変ですから。
悟って亡くなる方なんて
殆ど居ないから
なんらかの念を残していく人だらけなので
引っ張られてしまいます。
それなのに私は
ある眠れない夜、
散歩してしまいました。
見回りの時間を計算してその間、
病室のあった5階から
階段で6階7階と歩いて行ったんです。
問題は7階でした。
馬鹿です。
私は5階に入院してましたが
屋上に行くのに階段を使って、
(大体深夜に屋上を開放してるわけないのに・・・)
6階と7階をぐるっと周りながらいっちゃったんです。
6階はなんとも無かったんですが7階が。
足音を抑えながら歩いていると、
進む角角にチラッと人影があるんです。
「あれ?先を歩いてるんでも無いのに
角ごとに姿が見えるって事は・・・ヤバ会っちゃった!」
そう思った瞬間、悪感が走りました。
するとそれは顔を覗かせようとしました。
私は見ないように
くるりと背を向けて歩き出しました。
心臓はバクバクなって歩き方も変になってしまっています。
ペタペタペタ…付いてくる足音が聞こえます。
「うわあ〜やめてよお」
内心もうどうしようもない位パニックです。
相談にのったりしてるとはいえ、大きな能力は持って居ない上、
修行不足。
増してや病気で体力も気力も激減しています。
なにより最悪なのは気づいた時引いてしまったことです。
それが分かったからソレも向かって来た。
本当に馬鹿です。
行きどまりに当たりたくない
なんてこと思ったって無理に決まってます。
「階段があれば…」
ありました!
急いで自分の病室に戻ろうとしましたが、
病院というのは迷いやすいんですよね。
東棟やら西棟やらわけがわからなくて。
増して夜中だもんで暗いし・・・
迷い歩き続けるのにどれ位の時間が経ったでしょう、
たどり着いたのは元の階でした。
最悪。
まやかされてしまいました。
逃げるのって本当に追い詰められますよね。
私は観念して振り向きました。
男の手がニューッと私の顔めがけて伸びてきました。
「あ〜あこりゃ終わった・・・」
何も話さないままでしたが
あきらかに悪意を持ってなにかしてやろう
ということがわかります。
私は今でこそ
そこまで取り込まれることもなくなりましたが
当時は未熟で修行不足そのものだったんですね。
手が触れるかなというギリギリの瞬間
「どうしました?」
という助けの声がしました。
男はチッと舌打ちして消えました。
看護婦さんが
廊下の端で立ちつくす私を見つけてくれたのでした。
「西棟から来たの?」
その病院の西棟には
精神科があったのでそう聞かれたのでしょう。
確かに病院で
夜中にうろうろして廊下で立ってたら
マトモとは思わないでしょう。
その看護婦さんは
私の支離滅裂な言い訳に
「何か見た?」
と言いました。
彼女は男の存在を知っていて、
私の前に男が立っているのも見えていたそうです。
なんせ話が話なので
今まで口にしたことは無かったそうです
その看護婦さんとは今でも親しくしています。
心霊友達とでもいうんですかね。(怪しい)
男は看護婦さんが
その病院に勤め始めたときに既にいたそうです。
見まわりの時たまに覗いているけど
一切無視していると言ってました。
なんなんでしょう?。
看護婦さんの霊感持ちって大変でしょうね。
そのあと
私は病室まで送ってもらって。
そして神社を紹介してもらいました。
実はそこは私がお世話になってる神社。
カッコ悪くて
その時は本当のことを言えませんでした・・・。
まさかそこの関係者で
お祓いまで勉強しているなんていえなくて。
仲良くなってから話しましたけどね。
大笑いされましたよ
恥ずかしかった・・・(爆)
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